sPCHファイルビュワー「まゆ」使い方(05卯月版) 見出し一覧 1.「まゆ」と遊ぼう♪ 2.「まゆ」の詳しい使い方 3.mayu_config.jsでの設定について 1.「まゆ」と遊ぼう♪  こんにちは、「まゆ」です。  「まゆ」は、お友達のPCHViewerさんの力を借りて、パソコンに保存してあるpchファイルやspchファイル(まとめてsPCHファイルって呼ぶね。)をブラウザの中で再生することが出来ます。  WINDOWS版インターネットエクスプローラさんと一番仲良しだけど、他の環境では遊べるか分からないです。  くわしい遊び方は下のほうでtoorunさんが説明しているけど、「まゆ」が簡単に説明します。  「まゆ」と遊ぶための準備を説明するね。  まず、「まゆ」のファイル一式と、遊びたいsPCHファイルを用意して同じフォルダに入れておいてね。 あ、中にある*.jar,*.zipのファイルはさらに解凍しちゃだめだよ。  それから、ブラウザから「まゆ」(mayu.html)を呼び出してね。  画面上にボタンとか、入力枠がいっぱい並んでいてびっくりしちゃうかもしれないけど全部入力する必要はないので簡単に遊べるから心配しないでね。  ここでブルーのブロックにある「ロード♪」ボタンを押すとtoorunさんの描いたサンプルを見ることができるよ。  自分で用意したsPCHファイルをみる場合は、まずブルーのブロックにある「参照」ボタンを押してね。 すると「ファイルの選択」という窓が開くので、「まゆ」がいるフォルダにある遊びたいsPCHファイルを選んでね。 すると「ファイル名」に選んだファイル名が出てくるよ。まゆはpchファイルとspchファイルを見分ける事ができるので気にしなくていいからね。  このとき「まゆ」が最初に呼び出されたときはほとんどが“マイドキュメント”を指しているので面倒だけどきちんと「まゆ」のいる場所を指定してね。2回目からは前に選んだフォルダが表示されるので簡単になるよ。  つぎに「ロード♪」ボタンを押してね。すると再生用の窓にsPCHデータを再生するよ。 sPCHデータの画像のサイズが合っていないと画面が乱れちゃうかもしれないけどあわてずにその横に正しい縦、横のサイズを入力して「ロード♪」を押し直してね。画像サイズが分からなくてもいろいろな数字を入れてみて正しいサイズを探すことができるよ。  再生の速さはピンクのブロックにあるボタンで変えることが出来るよ。左端に出ている数字は今の再生スピードを表示しているだよ。右の方にある「♪」ボタンを押すと再生スピードをいろいろ変えることが出来るので試してみてね。  再生の途中でも変えることが出来るし、変えてから「ロード♪」ボタンを押すと、変えたスピードで最初から再生されるよ。 「まゆ」からの説明はこれでおしまい。もっと詳しい使い方はこの下を読んでみてね。 2.「まゆ」の詳しい使い方 「まゆ」の特長  PCHViewerの機能をほぼフルサポート。  ブラウザ上から表示用ソースファイルの編集作業を行うことなく表示データの選択、表示アプレットの切り替えから画像サイズの変更に至る全ての設定を変更することができます。 「まゆ」の主な機能  ブラウザのファイル選択画面を利用した一覧からの再生ファイル選択・複数ファイルの連結再生・ライン数カウンタによる任意の時点での一時停止、ライン送り再生が出来ます。  再生中でも任意の再生スピードへの変更・各レイヤー表示の切り替えができます。  再生窓の別窓、フレーム表示、さらに、呼び出しアプレットも簡単に切り替えられます。  ファイル名に埋め込まれた画像サイズを自動的に取り込むことが出来ます。(AzLocalPBBSの出力形式にも対応)  アンドゥを活かしたままでのお絵描きツールへの読込みが出来ます。   ※別途お絵描きツールの本体アプレット等が必要。セーブは出来ません。  この用途ではAzelさんのAzLocalPBBSを使うとローカルパソコンでお絵描きツールへの読み込み、さらにお絵かき後のデータセーブも出来ます。(このテキストファイルおしまい部分に環境共有方法を書いてあります)  PCHViewerセット中の必要ファイルを添付してあります。  ☆WinIE、WinNN以外のブラウザではルートフォルダに置いた場合ファイル読み込みが出来ない場合があるかもしれませんが、専用フォルダを作ってそこに入れると解消されます。たぶん。  ブラウザからmayu.htmlファイルを開くだけで直ぐ使用できます。  再生窓をフレーム表示させたい場合はコントロール部下のリンクからフレームローダを呼び出してください。  sPCHファイルは別途入手して「まゆ」と同じ、または、下位のフォルダに入れてください。デフォルトでは5階層下まで対応しています。 使用法(IEでの例):上から順に設定するように配置してあります。  ※※mayu_config.jsでの設定についてはおしまいのほうに書いてあります。 0:アプレットモード選択は後で説明します。 ☆☆1☆☆  背景が青いブロックの[参照]ボタンを押して表示させたいsPCHファイルを選びます。  このときデフォルトで「まゆ」のいるところを含め5階層下までのフォルダにあるデータをロードする事が出来ます。  選択されたファイル名が「ファイル名」エリアに表示されます。「まゆ」はここに表示されている文字列をそのままPCHViwerに渡しています。 ちなみにブラウザに装備されているファイルアップロード機能を利用しているので最初は自力で“マイドキュメント”から「まゆ」のフォルダに移動しなければいけません。 ★このとき、ファイル名中に'[xaaaybbb]'(全部半角文字でaaa、bbbは数字)というような文字列があると横幅がaaa縦幅がbbbに設定されます。(もちろん再設定可能です。)AzLocalPBBSで付加された画像サイズに対応。  ちなみに、内部的には'[]'で囲まれた数字を探して、最初の数字を横、二番目の数字を縦に取り込んでいますので、'[たて120でよこ150だよおまけに200]'と書かれていても、横120縦150と設定されます。さらに数字が1つだけだと左から3桁ずつ拾うようになってたりします。さらに言えば'[]'が二組以上ある場合は一番左側が評価対象となります。 ※なおwin版ieではアドレスらんの文字列(「まゆ」へのURL)を[参照]ボタン左の入力エリアに貼り付けてからボタンを押すと「まゆ」のフォルダが選択された状態になります。ただしファイルの種類は'html'になっているので'全て'に指定しなおしてください。  ★注意★  「まゆ」はJavaScriptの仕様により上位階層を経由した場所にあるデータをロードする事は出来ません。  ロードできない位置にあるファイルを指定した場合は警告メッセージを表示して、添付されているサンプルデータが設定されます。その場合はデータファイルを読み込み可能なフォルダにコピーして再度ロードを行ってください。指定し直しても警告が出る場合がありますが、NN対応で関数を二重に呼び出ししているためで、再度指定し直すと正常に働きます。なおフォルダ名は半角にしておいた方が無難です。  また、標準の拡張子名(*.pchまたは*.spch)のデータファイルでは拡張子名により適したアプレットモードに自動切り替えを行います。拡張子が変更されているデータでは選択されたアプレットモードのままで再生を行いますので、この原因で再生できない場合は拡張子を標準に戻すか適切なモードを選びなおしてください。 ☆☆2☆☆  横・縦サイズを設定して[ロード♪]ボタンを押すと、再生窓を開いて再生されます。(いきなりロードしても表示が乱れることがあるだけで動作上の問題はありません。たぶん)  sPCHデータ作成時と画像サイズが合っていない場合は絵が乱れたり表示されない場合がありますが(特に「塗り潰し」を使っている場合)、サイズを設定し直して[ロード♪]ボタンを押してロードし直してください。正しいサイズに当った場合は正常に再生してくれることでしょう。  「ファイル名」エリアに直接ファイル名を入力したり、入力されている文字列を再編集して入力することも出来ます。連番のファイル名の場合などは便利かも。  [データ格納フォルダ名]エリアで直接データ用サブフォルダを指定する事も可能です。が、ファイル名も直接入力にしないと正しくロードできません。たぶん。  ★注意★  「まゆ」本体のファイル名を変更するとファイル選択が出来なくなりますので変更しないで下さい。どうしても変更したい場合は自力で解析してください。 ☆☆3☆☆  赤い背景のブロックは表示速度(ウェイト)調節用です。デフォルトでは最速(-1)になっています。  左の表示エリアに現在選択されているウェイトが表示されます。指定は右に並んでいる[♪]ボタンで行い、再生中でも変更が直ちに反映されます。  左よりの3つのボタンは値が固定されています。右よりの2つのボタンは入力エリアに自由にウェイトを設定できます。 ☆☆4☆☆  灰色の背景のブロックはPViewer専用の設定項目です。(それ以外のモードでは働きません)  ☆Line Counter  sPCHファイル中の再生中データ位置を表示します。  「総」はバッファに読み込まれている総ライン数です。  「今」は、リアルタイムで(100ミリ秒毎に)現在再生中のラインを表示します。  ◎再生  [再生]ボタンを押すとロードしたバッファのデータを最初から再生します。連結読み込みされている場合も一番最初から再生されます。  ◎連結読み込み(spchファイルでは働きません)  チェックをオンにするとその後[ロード]ボタンを押すたびに選んだファイルをバッファに追加読み込みし、連結して再生されます。  画像サイズが違うファイルを追加読み込みした場合は、ほとんどの場合正常に再生できません。また、最後に読み込んだファイルの再追加はされません。間に他のファイルを挟めば追加できます。  ◎再生リピート  チェックをオンにするとバッファに読み込まれたファイルを繰り返し再生します。連結・連続読み込みしている場合は読み込まれているファイル全部を順番に繰り返し再生します。  ◎連続読込み(spchファイルでは働きません)  ボタンを押すたびに、“何もしない”ダミーファイルを挟んで選択中のファイルがバッファに読み込まれます。  リピート動画を途切れなく再生する事が可能です。必要回数読み込んだら[再生]または[再生リピート]で再生します。なお、この機能を使った場合はカウンターの表示はバッファに読み込まれた総ライン数になっています。 ※ちなみに添付されているサンプルファイルはリピート動画になっています。  ☆「レイヤ表示」  各レイヤ表示を個別に切り替えることができます。再生途中でも直ちに反映されます。8枚目までに対応しています。(pchファイルでは2枚目までしか機能しません) ★但しspchデータはこの機能が上手く働かないようです。これはアプレットの仕様上の問題と思われます。ロードし直すと直るようです。  ☆Line Controller  描画データのライン単位で再生(コマ送り)できます。この機能はちょっとクセがあるので慣れが必要かも。(だってアプレットの仕様がそうなっているんだもん)  ◎[Pause]ボタンを押すたびに再生の一時停止と解除が切り替わります。 ボタン左のエリアは一時停止状態の場合は「停」再生状態の場合は「動」と表示されます。  ◎[指](定ラインまで再生)ボタンを押すと左側に入力したライン数まで再生されます。  内部的には再生終了位置の指定をされています。 デフォルトの「半」が表示されたまま押すとバッファに読み込まれたデータの真ん中の位置に移動します。(入力されている文字で判断しているので“半”の文字を入力すると同じ動作をします。)  直接値を入力できるほか左側の[採]ボタンを押すと現在再生中のライン(「今」で表示されている値)が設定されます。  [解]再生終了位置指定を解除(バッファの最終位置に設定)します。  [+1](ライン進める)ボタンは1ライン進めます  [+X](ライン進める)ボタンは左側に入力されたライン数進めます。  アプレットの仕様により現在値より小さな値を指定すると最初からその位置まで再生し直されます。  再生ライン移動の機能は一時停止状態では働きません。解除して使ってください。 ☆☆5☆☆  ◎「まゆ」リロードリンク。   窓版、枠(フレーム)ローダへのリロードができます。  ★注意★  「まゆ」はタイマー関数により再生用ドキュメントの状態を常に監視しているので操作するタイミングによってはJavaScriptエラーが発生して動作不良になる場合があります。その場合は「まゆ」をリロードしてください。 ☆☆0☆☆  ※最後にアプレットモードですが、選択するとそのモードのアプレットに切り替わってデータは再ロードされます。 「まゆ」は拡張子でデータ形式を判断してそれ用のモードに自動切換えします。 ☆「PViewer」は「まゆ」の標準モードです。pch,spchのどちらを選んでも拡張子に合ったモードに切り替わります。拡張子を変更している場合は手入力でモードを指定してください。 ☆「PBBS(2.04) 」にするとPaintBBSバージョン2.04の再生機能で再生します。アプレットは添付されています。  バージョン2.04以前のPaintBBSで作られたデータで、新バージョンのアプレット(2003/2以降のタイムスタンプ)で上手く再生出来ない場合試してみてください。  spchファイルではPViewer再生に強制的に切り替わります。 ☆「お絵描きツール」にするとお絵かきツール(PaintBBSまたはspainter)にお絵描き中の状態で読み込まれます。(お絵描き掲示板の続きから描く機能相当) ※この機能を使いたい場合は別途PaintBBSセット中のPaintBBS.jarファイルとしぃペインターセット中のspainter.jarおよびresフォルダに入っているリソースファイル一式を入手して「まゆ」と同じフォルダに入れておき、下記により設定ファイルを修正してください。  アプレット上ではお絵描きもできるし読み込み状態からのアンドゥも働きます。  アンドゥバッファの設定値が大きいので(標準で200)読み込み終わってお絵描き画面になるまで時間がかかります。  ただし、cgiからの呼び出しではないのでセーブは出来ません。画面をクリップボードに取り込むことは出来ます。  ★それよりは、Azelさん作の「AzLocalPBBS」を使用すると、ローカルパソコンでお絵描きツールを使い、描いたデータを保存まで出来ちゃいます。   http://hp.vector.co.jp/authors/VA033749/  ※「まゆ」と「AzLocalPBBS」の環境共用法。  「AzLocalPBBS」のファイル一式をそのまま「まゆ」フォルダにいれてしぃツールを共用することができます。  その場合は、「まゆ」フォルダの下に[res]フォルダを作りリソースファイル一式(しぃツールを解凍するとresフォルダに入っているファイルと「まゆ」添付のtt.zip,res.zipファイル)を移し、下に書いてあるようにresフォルダの設定を行います。 3.mayu_config.jsでの設定について  各項目の意味と設定変更の仕方です。 ★数値を変更する場合は半角文字で入力してください。 1.  /* フォルダ階層の最大値 */ folder_level=5; データフォルダ階層の最大値。  「まゆ」は選択されたデータのある場所からこの回数、再帰的に上位フォルダ名を拾っていき、起動時に取得した「まゆ」のいるフォルダ名が出てくるかどうかで、データが読み込み可能かどうかを判断しています。  ちなみにJavaScriptの仕様により「まゆ」フォルダの上位階層を経由する位置にあるデータにはアクセスできません、当然別ドライブも。また、まず引っかかる事はないと思いますがたぶん総文字数は255文字までと思いますので長ったらしいフォルダ名は使わない方がいいかも。  なおJavaプラグインによっては全角文字に対応していないものもありますので、フォルダ名およびファイル名には使わない方がいいです。 2. /* デフォルトの画像サイズ */ g_width=150; g_height=150; 「まゆ」デフォルトの画像サイズを指定します。上は幅、下は高さです。 「まゆ」は元々動画作品のビュワーとして作っていますのでデフォルトサイズはかなり小さめに設定しています。  なお、再生窓・枠のサイズは手動で変更してください。 3. /* プログレスバー表示を選択可にする */ //var progress=true; アプレットモードPViewerでプログレスバー表示を選択可にします。 ・「まゆ」のコントロールパネルがうまく動かないOSまたはブラウザで動くかもしれない。 ・表示用ドキュメントのアプレット関係タグを展示用に流用したい。 ・『私はプログレスバー信者なので表示されていないと我慢できん!』。  という方は行頭のコメントアウトを外す(行頭の'//'を削除する。)と、Line Controllerパートの右にチェックボックスが出現します。  画像幅が小さすぎるとバー全体が表示できません。(ボタン全部が表示されるためには100、カウンターの数字が4桁で正常に表示されるためには160以上の幅が必要)かといって、実際の画像サイズ以上を指定すると画像サイズデータを持ったspchファイル以外では画像の右にゴミが表示されます。  そのため、「まゆ」のプログレスバー表示では最低限ボタン全部が表示されるように画像幅の最小値を100に設定しています。 4. /* PCHViewer等のリソースファイルを“res”フォルダに入れる */ //f_res='res/';  PCHViewerやspainterのリソースファイルをそれぞれのアーカイブを展開したときと同じresフォルダに入れて使用したい場合、コメントアウトを外します。この場合は「まゆ」に添付されているtt.zip,res.zipファイルはこのフォルダに移動しておきます。  AzLocalPBBSと環境を共有する場合はこの設定を有効にしておく必要があります。  これを見ると気がつかれるように「まゆ」が使用するリソースフォルダ名は実は任意に設定可能です。 5. /* リロードリンクにワンタッチセットローダーを追加する */ //rana=true; リロードリンク追加。  コメントアウトを外すと、リロードリンクに「お気に入りファイルワンタッチ再生」キットローダーへのリンクが追加されます。 6. /* お絵描きツールに読み込みを有効にする。 お絵描きツールは添付されていないので別途入手してください。 */ //oekaki=true; お絵描きツールに読み込む機能を有効にします。 コメントアウトを外すとアプレットモードメニューに表示されるようになります。 7. /* お絵描きツールに読み込ませる場合のアンドゥバッファ容量 */ _undo="200"; お絵描きツールに読み込ませる場合のアンドゥバッファ容量。 (普通のお絵描き掲示板での標準値は60程度)  大きくすると“戻せる”ライン数が増えますが動作が遅くなります。 「まゆ」の設定では40の倍数で指定したほうがメモリを効率的に使えます、たぶん。 参考   ☆お絵かきツールに読み込んだ際にアンドゥボタンを連打するのに便利なツール   http://hp.vector.co.jp/authors/VA019601/   miaさん作の「猛打」   ※これはマウスポインタの位置にクリックデータを多量に送り込むツールです。   ※この用途ではホットキー指定にしないと悲惨な目にあうかもしれません。   ※使用前にドキュメントを熟読してください。   ファイルへの書き込みは行わないのでデータファイルを壊す事はありません。いろいろ試してみてください。  sPCHファイルを取り出す方法は最近はいろんなサイトで紹介されていますが、うちの「アニメーションの館」(shinobi分館)絵BBS動画情報室にも紹介しています。 「toorun'sおもちゃ箱」 http://www.fitweb.or.jp/~toorun/